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WORDS

A delusion sentence.

果てにあるもの (2007年特撮・獣拳戦隊ゲキレンジャー:ロン)


強さを求めて、辿り着いた先に待っていたのは絶対的な孤独だった。
ありとあらゆるものが目の前を通り過ぎ、消えていく。
簡単に捻り潰せる事だって出来るであろうそれすらも傍らに置く事も出来ず。
永く永く気が遠くなる様な時間の中で、過去と言う概念すら既に忘れて
ただ触れれば壊れそうなものを眺めるばかり。

眩い金色の中で、私は常に独りだった。

空虚な時間は募り、ふと動かした指先でそれを弾く。
自分の思いのまま、どうにでもなるそれで戯れ始めたのは単なる気まぐれに過ぎなく。
時には示し、時には破壊し。
意のままに操り、眺めている時だけが、楽しみだった。楽しかった。
だが、それもここまで。
所詮、流れの一部。万物を司る事など出来やしない。
永遠から解き放たれるその恍惚に、涙が零れた。

全ては戯れ。私の存在すらも戯れに過ぎなかったのです。

2009/01/01 皆川(今となっては恥ずかしいですが、サルベージしておきます。ロン様大好き!)