<< RETURN TO MAINMENU

WORDS

A delusion sentence.

Log: 12/Aug 「Just don't Care any more?」


「獄寺は、ドラッグとかってやった事あるの?」
「…俺がそういう奴に見えるのか?」
ひやりとした目で睨まれて、山本は小さく降参のポーズをとった。別に獄寺がドラッグをやってそうな人物に見える訳ではない。マフィアと聞くと、山本の想像力の乏しい脳内ではそういう単純なイメージしか沸かなかっただけの事だったのだ。
「ボンゴレはドラッグなんかやらねぇよ。ドラッグに手出したら終わりだからな」
そう言って、獄寺は目の前のテーブルにある菓子に手を伸ばした。カサ、と個別包装の袋を開けると、小気味のいい音を立てて中身を頬張る。視線はテレビへと移り、放送されているサッカーの試合を眺めているその瞳に、先程の冷たい光は無い。どうやら先程の質問で機嫌を損ねてはいない様だ。山本は菓子を頬張る獄寺の横顔を眺めた。
「…んだよ」
指に付いた菓子の屑をぺろりと舐めると、獄寺はいつまでも自分を眺める山本に眉をしかめる。手はテーブルに散らばる本日何個目かの菓子に伸びながら。
「獄寺、知ってた?」

「それ、ついてる粉。合法麻薬なんだってさ」

2009/01/01 皆川(修正無し/食べてるのはハッ○ーターンですよ)